開拓社叢書20
日英対照 すべての英文構造が分かる本
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編著者:
小泉保 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-1815-2
発売日:
2009年11月24日
定価:
2,860円(税込)(A5・212頁) |
内容
フランスの言語学者L. テニエールは、四つの品詞(動詞、名詞、形容詞、副詞)の間に働く相互に支配し、従属する関係に着目した。動詞は文を形成するのに必要な名詞を支配し、形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞と形容詞に従属している。ある文を構成する品詞相互の間に成立するこうした支配と従属の関係を通して、彼はその文の構造を取り出す方法を提示している。本書は、テニエールによる文の構造を取り出す方法に従い、英語と日本語の構造を対比させた。両言語の理解に役立つことを願っている。
目次
まえがき
第 I 部 理論編
1. 主語と述語
2. 結合価文法と結合
3. 動詞述語と形容詞述語
4. 名詞述語と名容詞述語
5. 節点
6. 行為項と状況項
7. 転用
(A) 名詞>形容詞
(B) 動詞>名詞
(C) 動詞>形容詞
(D) 動詞>副詞
(E) 接続詞による名詞節,形容詞節,副詞節について
(F) 転用体
(G) 日本語の語形変化と助動詞
第 II 部 応用編
第1章 不定詞
1.1. 不定詞の特色
1.2. 不定詞とthat節
1.3. 不定詞の種類
1.3.1. 名詞的不定詞
1.3.2. 形容詞的不定詞
1.3.3. 副詞的不定詞(目的)
1.3.4. 副詞的不定詞(結果)
1.3.5. 副詞的不定詞(原因)
1.3.6. 副詞的不定詞(条件)
1.3.7. 不定詞の慣用的用法
第2章 動名詞
2.1. 不定詞と動名詞の形式的相違
2.2. 動名詞の形式的特徴
2.3. 動名詞の慣用的表現
第3章 助動詞
3.1. 英語と日本語の助動詞
3.1.1. 英語の助動詞
3.1.2. 日本語の助動詞
3.2. 助動詞の形式的特徴
3.3. 認識的法表現
3.4. 義務的法表現
3.4.1. have toについて
3.4.2. canの意味
3.4.3. 意志のwill
3.4.4. 推量のwill
3.4.5. 助動詞を用いる慣用的語句 (cannot 〜 too)
3.4.6. cannot but Vの構文
3.4.7. had better Vの構文
3.4.8. may as well Vの構文
3.4.9. would like to Vの構文
3.4.10. must not Vの構文
第4章 分詞
4.1. 現在分詞と過去分詞
4.2. 動詞と分詞
4.3. 知覚動詞と分詞形
4.4. 使役動詞と不定詞もしくは分詞形
4.5. 分詞構文の機能
4.6. 独立分詞構文の例
4.7. 付帯的状況を表す分詞構文
第5章 形容詞
5.1. 前置詞と結びついた形容詞述語
5.2. 前置詞と結びついた動詞述語
5.3. 形容詞を要求する動詞について
5.4. 知覚動詞について
5.5. 形容詞述語における構文
5.6. 比較文
5.7. 形容詞に関する慣用的表現
第6章 複文構造
6.1. 名詞節
6.2. 形容詞節
6.3. 副詞節
6.3.1. 場所の副詞節
6.3.2. 時間の副詞節
6.3.3. 条件の副詞節
6.3.4. 理由の副詞節
6.3.5. 結果の副詞節
6.3.6. 譲歩の副詞節
6.3.7. 目的節
6.3.8. 比例節
6.4. 制限節
第7章 仮定法
7.1. 現在の内容についての反事実的表現
第8章 接続詞
8.1. 従位接続詞
8.2. 等位接続詞
第9章 文体について
第10章 図系を取り出す方法
10.1. 述語の決定
10.2. 動詞述語が要求する名詞項の数
10.3. 動詞句の構成
10.4. 2項動詞としての助動詞
10.5. 名詞述語
10.6. 形容詞述語
10.7. 分詞の機能
10.8. 転用体としての従位接続詞
第11章 図系の分析例
あとがき
参考文献
索引