開拓社叢書 10

イギリス文化・文学への誘い


目次


             
はしがき
イギリス地図
イギリス王(室)系図
 
第1章 中世の文化と文学 ― 古英語詩から中英語詩,そしてチョーサーへ ―

1

  I. イングランドの歴史

3

 
  (1) ブリテン島と先住民,ローマン・ブリテン

3

 
  (2) ゲルマン人の来島,アングロ・サクソン七王国

5

 
  (3) デーン人来島,ウェセックス王国のイングランド統一

7

 
  (4) ノルマン王朝

8

 
  (5) プランタジネット王朝

10

 
  (6) 百年戦争,バラ戦争

12

 
  II. 中世の文化・文学の流れ

14

 
  (1) 古英語時代の文学

14

 
  (2) ノルマン征服 ― フランス語と英語 16  
  (3) 古英語文学から中英語文学へ ― フランス文学の影響 18  
  (4) 中期英語文学 ― ロマンスその他のジャンル 22  
  III. チョーサー 31  
  (1) チョーサーとロンドン 31  
  (2) チョーサーの『カンタベリー物語』 43  
 
第2章 16世紀の文化と文学 51
  I. 16世紀の歴史と文化 52  
  (1) チューダー朝の幕開け 52  
  (2) カトリックからプロテスタントへ 52  
  (3) 良き女王ベス 56  
  (4) 対スペイン戦争 57  
  (5) 建築の時代 59  
  (6) 娯楽 61  
  II. シェイクスピアへの招待 ― グローブ座,ロンドン塔,ストラットフォード ― 64  
  (1) グローブ座 ― 名作の震源地「地球」座 ― 64  
  (2) ロンドン塔 ― 英国史劇の舞台 ― 71  
  (3) ストラットフォード ― シェイクスピア生誕・終焉の地 ― 77  
 
第3章 17世紀の文化と文学 84
  I. 17世紀の歴史と文化 85  
  (1) 英国の宗教改革 85  
  (2) スチュアート王朝 87  
  (3) 内乱と革命政府 88  
  II. 清教徒詩人ジョン・ミルトン 93  
  (1) 誕生から革命前夜まで 93  
  (2) ミルトンと革命 95  
  (3) ミルトンの晩年 99  
  (4) ミルトンと『失楽園』 100  
  III. もう一人のジョンと『天路歴程』 104  
  (1) ジョン・バニヤンと信仰への足どり 104  
  (2) 説教者バニヤン 108  
  (3) バニヤンと『天路歴程』 110  
 
第4章 18世紀の文化と文学 115
  I. 18世紀の歴史と文化 115  
  (1) 王室の流れ 115  
  (2) 社会の様子と庶民の暮らし 120  
  (3) 暦の改革 125  
  (4) ジャーナリズムの発展と小説の誕生 126  
  II. 小説の父,ダニエル・デフォー 128  
  (1) デフォーの生涯 128  
  (2) 『ロビンソン・クルーソー』 132  
  III. 人間嫌いのジョナサン・スウィフト 135  
  (1) スウィフトの生涯 135  
  (2) 『ガリヴァー旅行記』 137  
  IV. ドクター・ジョンソンとその仲間 140  
  (1) ドクター・ジョンソンと『英語辞典』 140  
  (2) ジョンソンの友人サー・ジョシュア・レノルズ 146  
 
第5章 ロマン主義時代の文化と文学 150
  I. ロマン主義時代の社会と文化 150  
  (1) 狂王ジョージ三世の長い治世 ― アメリカ独立革命とフランス革命 150  
  (2) 摂政時代と放蕩王ジョージ四世 150  
  (3) 「愚か者ビリー」に国王のお鉢 153  
  (4) 拡大する植民地帝国と連合王国の成立 154  
  (5) 産業革命と社会の変化 156  
  (6) 虐げられた者たちの声 157  
  II. ロマン主義時代の文学 158  
  1. 孤高の複合芸術家ウィリアム・ブレイク 158  
  (1) 権威に反抗する幻視者 158  
  (2) 絶望―不遇の人生 159  
  (3) 百年早すぎた天才 160  
  (4) 無垢と経験 ― 喜びの子と悲しみの子 161  
  (5) 子羊と虎 162  
  (6) 産業社会の告発 ― 「ロンドン」 163  
  2. 冷たく迎えられたロマン主義の高らかな宣言: ウィリアム・ワーズワスとサミュエル・テイラー・コールリッジ 164  
  (1) イギリス文学史に残る友情 164  
  (2) たぎる血潮 ― フランス革命と恋 165  
  (3) 大学中退と共産主義的夢想 166  
  (4) 蜜月時代とスパイ騒動 167  
  (5) 冷たく迎えられる『抒情的歌謡集』 168  
  (6) コールリッジの超自然詩 170  
  (7) ドイツ滞在と多産なダヴ・コテジ時代 171  
  (8) 天賦の才能の衰え ― コールリッジの「失意」 172  
  (9) ワーズワスの精神の叙事詩『序曲』 173  
  (10) ハイゲイトの賢人 ― コールリッジの晩年 174  
  (11) 桂冠詩人ワーズワス 175  
  (12) ロマン主義と「老い」 176  
  3. 若くて異郷に命を散らすロマン派第二世代の詩人たち 177  
  バイロン卿 ジョージ・ゴードン 178  
  (1) 爵位継承と東方旅行 178  
  (2) 「目覚めれば有名人」と相次ぐスキャンダル 180  
  (3) 大陸放浪と創作意欲 181  
  (4) 新たな恋とイタリア解放運動 181  
  (5) 長篇諷刺詩『ドン・ジュアン』 182  
  (6) ギリシア独立運動への献身と埋葬拒否 183  
  (7) 死後の人気暴落と現在の評価 184  
  パーシー・ビッシュ・シェリー 184  
  (1) 名門の反逆児 184  
  (2) メアリとの駆け落ちと最初の妻の自殺 185  
  (3) イギリス出国と放浪,「西風に寄せるオード」と「雲雀に寄せて」 186  
  (4) 平等な社会の希求 ― 『プロメテウス解放』 187  
  (5) 搾取と疎外状況の告発 ― イングランド人民のために 188  
  (6) あっけない最期 189  
  (7) 終始一貫ロマン主義 190  
  ジョン・キーツ 190  
  (1) 医師資格放棄と文学の新大陸 190  
  (2) 酷評される「ロンドン下町派」 191  
  (3) 物語詩 ― 妖美と宿命の女 193  
  (4) 「美は真理,真理は美」― ギリシア古瓶の絵 194  
  (5) 夢か現実か ― 小夜鳴鶯の歌 195  
  (6) ローマに客死 196  
  (7) 珠玉の書簡集 197  
 
第6章 19世紀の文化と文学 199
  I. 19世紀の歴史と文化 199  
  (1) 大英帝国の成立 199  
  (2) 社会問題と小説 202  
  (3) 家庭の天使から新しい女へ 205  
  (4) 娯楽としての読書 208  
  II. チャールズ・ディケンズ ― 底抜けに明るく,底知れぬ深層をもつ作家 ― 211  
  (1) 人気作家の出発点 211  
  (2) ディケンズの町ロチェスター 212  
  (3) ディケンズの小説とロンドン 216  
  III. ジェイン・オースティンと楽しきイギリス 226  
  (1) イギリス人に愛され続けるジェイン・オースティン 226  
  (2) 『高慢と偏見』 229  
  IV. ブロンテ姉妹とムーアのハワース 232  
  (1) 牧師館での短い生涯 232  
  (2) 『ジェイン・エア』 236  
  V. ジョージ・エリオットとイギリス社会 238  
  (1) 男性ペンネームの作家 238  
  (2) イギリス社会のパノラマ小説『ミドルマーチ』 240  
  VI. オスカー・ワイルド ― 時代の寵児から下獄,そしてフェニックスのごとく ― 244  
  (1) 世紀末の才人 244  
  (2) 芸術至上主義者 246  
  (3) 『幸福の王子』から『ドリアン・グレイの肖像まで』 247  
  (4) 喜劇の成功と寂しい最期 249  
 
第7章 20世紀の文化と文学 252
  I. 20世紀の歴史 252  
  (1) 第一次世界大戦と経済不況 252  
  (2) 第二次世界大戦の勝利と「ゆりかごから墓場まで」 254  
  (3) エリザベス女王二世と香港の中国への返還 257  
  II. 伝統からの脱皮 259  
  (1) カウンター・カルチャーとしての若者文化 259  
  (2) 女の時代とサッチャーの登場 261  
  III. 意識の流れとジョイス,ウルフ 262  
  (1) ジェイムズ・ジョイス 262  
  (2) ジョイスの作品 263  
  (3) ヴァージニア・ウルフ 265  
  (4) ウルフの作品 267  
  IV. 多様化する20世紀の作家たち 268  
  (1) ジョージ・オーウェル 268  
  (2) H. G. ウェルズ 270  
  (3) マーガレット・ドラブル 271  
  V. T. S. エリオットの密なる世界 ― 個性・共同・媒介 ―" 273  
  (1) 個人的体験,リトゥル・ギディングへ 273  
  (2) エリオットの生涯 274  
  (3) エリオットの世界観 276  
  (4) リトゥル・ギディングでの経験 282  
  VI. ブッカー賞と現代小説 284  
  (1) ブッカー賞について 284  
  (2) ブッカー賞受賞作家および受賞作品について 285  
  (3) ブッカー賞受賞作品一覧 289  
 
参考文献 291
 
索引 301
 
写真・図版資料出典一覧 317


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