開拓社 言語・文化選書105
エンパシー制約と英語の相互動詞の用法
編著者:
千葉修司 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2605-8
発売日:
2024年11月26日
定価:
2,420円(税込)(四六・208頁) |
内容
「談話の流れをチェックするエンパシー制約」「英語の動詞meetの受け身用法」「その他の相互動詞の場合」「データベース検索の落とし穴」よりなる本書は、前著『エンパシー制約にみられる言語変化と語用論』による研究をさらに深め、綿密な言語事実の観察により、エンパシー制約の新たな特徴にスポットを当てるとともに、相互動詞の受け身用法について従来看過されていた姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 談話の流れをチェックするエンパシー制約
―動詞「出会う」とmeetの場合―
1.1. はじめに
1.2. 日本語古典に見る「修行者会ひたり」型表現
1.3. エンパシー制約違反の見られる幾つかの場合
1.4. 意味論的二元性とのかかわり
1.5. 非対格動詞としてのmeet
1.6. 「修行者会ひたり」はなぜ可能だったのか
1.7. 「修行者会ひたり」が廃れた理由
1.8. 古い時代の英語に見る「修行者会ひたり」型表現
1.9. まとめ
第2章 英語の動詞meetの受け身用法
2.1. はじめに
2.2. be well metのもう一つの用法
2.3. 残る問題
2.4. 受け身表現be metが許されない場合との比較
2.5. 受け身用法の許されるさらなる場合
2.6. 「名詞句+過去分詞形met」の解釈をめぐって
2.7. 受け身文の適格条件を見直す
2.8. 受け身表現be met の文が英語学習者に与えるさらなる困難さ
2.9. まとめ
第3章 その他の相互動詞の場合
3.1. はじめに
3.2. 動詞encounterの場合
3.3. 動詞run intoの場合
3.4. 動詞marryの場合
3.5. 動詞dateの場合
3.6. 動詞resembleの場合
3.7. 動詞look likeの場合
3.8. 動詞come acrossの場合
3.9. まとめ
第4章 データベース検索の落とし穴
4.1. はじめに
4.2. OED Online検索に関して
4.3. COHA 検索に関して
4.4. まとめ