開拓社 言語・文化選書98
英文法の教え方
― 英語教育と理論言語学の橋渡し ―
![]() |
![]() |
![]() |
編著者:
川原功司 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2598-3
発売日:
2023年3月27日
定価:
2,420円(税込)(四六・248頁) |
内容
理論言語学と英文法学習、英語教授法の橋渡しを試みた一冊。英米語の文法的な違いに始まり、欧米の英文法書と日本の学校英語文法との違い、5文型に関する議論や意味順の紹介、時制、相(語彙的相、視点相)、法の他、名詞句の解釈、代名詞類、比較、否定繰り上げ、否定極性項目などを解説する。英語のからくりについてもう一歩理解を深めたい、理論言語学を勉強してみたい人への招待状である。
目次
第1章 基本的な概念に関して
1.1. アメリカ英語とイギリス英語の違い
1.2. 冠詞と名詞
1.3. 定形性
1.4. 文って何?
1.5. 文法の整理法
第2章 文型に関して
2.1. 5文型ってダメですか?
2.2. 文型がわかれば意味がわかるか?
2.3. 補部と付加部という考え方
2.4. 自動詞と他動詞、2種類の自動詞
2.5. 他動詞に目的語がない時、自動詞に目的語がある時
2.6. SVC文型:措定文と指定文
2.7. SVOC文型
2.8. 理論言語学で扱われているSVOC文型
2.9. 「意味順」
第3章 定形性に関して
3.1. 節
3.2. tough構文とwh移動
3.3. 繰り上げ構文とコントロール構文
第4章 時制・相・法に関して
4.1. 動詞の形が変わる要因
4.2. 相
4.3. 完了相
4.4. 相についてもっと詳しく
4.5. 結果状態に関する日英比較
第5章 意味に関して
5.1. 裸複数名詞の解釈と量化
5.2. 定性
5.3. 代名詞・再帰代名詞・否定極性項目
5.4. 否定極性項目についてもっと詳しく
5.5. 否定繰り上げ
5.6. 比較構文
5.7. 尺度推意