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開拓社 言語・文化選書16
日本語から見た日本人
― 主体性の言語学 ―

編著者:
廣瀬幸生 長谷川葉子 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2516-7
発売日:
2010年3月8日
定価:
1,980円(税込)(四六・224頁)
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内容

日本語から見た日本人は、個としての自己意識が強く、だからこそ逆に、対人関係に敏感となる。日本人にとって、対人関係は建前として重視しなければならないが、その陰には、本音としての強い自己意識がある。言語学の方法を用いて、この逆説的二面性に日本人の表現構造の本質があることを示すとともに、英語などに比べ、日本語の強い自己志向的側面を浮き彫りにする。
図書館協会選定図書

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目次

はじめに

第1章 日本人は「集団主義的」か ─言語学からの批判的検討─
 1. はじめに
 2. 社会・文化モデルと言語の関係
 3. 集団モデルと自己の流動性
 4. ウチに同化しない不変の絶対的自己
 5. 絶対的自己の優位性
 6. 普遍的概念としての自己とその二面性
 7. 私的自己中心の日本語・公的自己中心の英語
  7.1. 日英語における私的自己・公的自己
  7.2. 絶対的自己と私的自己・公的自己の関係
  7.3. 日英語における自由間接話法
 8. 「裸」の個人と「衣服」としての集団
 9. まとめ

第2章 代名詞の不使用と自己志向性
 1. はじめに
 2. 日英語と主体化の度合い
 3. 日英語における自己と他者の関係
  3.1. 日本語における文法項の省略可能性
  3.2. 「自分」と「人」対Iとyou
  3.3. 日本語の自己志向性と英語の他者志向性
 4. 日記英語における空主語と主体化
 5. 「教科書英語」的日本語における自己と他者の同等性
 6. まとめ

第3章 日本語における独り言
 1. はじめに
 2. プライベートスピーチ
 3. 独り言調査
  3.1. データ収集
  3.2. 終助詞の頻度と実例
 4. 終助詞「ね」と「よ」
  4.1. 先行研究
  4.2. 「ね」の分析
  4.3. 「よ」の分析
 5. 終助詞の習得
 6. 「ね」と「よ」の頻度差
 7. まとめ

第4章 伝聞と情報のなわ張り
 1. はじめに
 2. 情報のなわ張り
 3. 伝聞に関する日英語の違い
 4. 私的自己・公的自己に基づく説明
 5. まとめ

第5章 親密さと敬い
 1. はじめに
 2. 日本語の敬意表現
 3. ポライトネスと敬語
 4. スピーチスタイルシフト
 5. 丁寧体会話に埋め込まれた独り言
 6. 指標性再考
 7. まとめ

第6章 言語使用の形態と公的性の度合い
 1. はじめに
 2. 小説における意識描出と心内発話
  2.1. 意識描出
  2.2. 心内発話
 3. 思考動詞の発話動詞的用法
  3.1. 日本語の「思う」
  3.2. 英語のthink
 4. 会話・心内発話・意識描出と公的性の度合い
 5. 独り言再考
  5.1. 私的・公的発話と私的・公的表現
  5.2. 独り言の二つのタイプ
  5.3. 独り言と公的性の度合い
 6. まとめ

あとがき
参考文献
索引

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