開拓社 言語・文化選書7
ことばと論理
― このままでいいのか言語分析 ―
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編著者:
児玉徳美 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2507-5
発売日:
2008年10月7日
定価:
1,760円(税込)(四六・208頁) |
内容
今日、大量の情報が流れているが、価値観の多様化や視覚優位の波をうけ、ことばの力はむしろ弱まっている。あいまいな思考、矛盾した論理、無責任な主張がまかり通っている。ことばが人間のあらゆる営為にかかわるとすれば、言語分析はことばに埋め込まれている人間の認知・思考・価値観・社会状況などに届くものでなければならない。ことばの復権とともに言語分析のあり方を探っている。
日
目次
はしがき
第1章 このままでいいのか言語分析
1 はじめに
2 仮想現実と偽装
3 時代を映すことば
4 言説の秩序
5 言語分析の課題
第2章 ラングとパロールの見直し
1 ラングとパロール
2 20世紀言語学の功罪
3 ラングを分析対象とする問題点
4 何を分析対象とすべきか
第3章 依存関係の見直し
1 依存関係考察の歴史
2 主要素と従要素の規定
3 依存関係と語順
4 依存関係の見直し
第4章 デフォルト解釈の見直し
1 推論過程におけるデフォルト解釈
2 文内の場合
3 文間の場合
4 談話の場合
5 おわりに
第5章 全体と部分の見直し
1 はじめに:問題の所在
2 分析対象:全体と部分の関係
2.1. 全体と部分の極限
2.2. 全体と部分を構成する要素間の対応関係
2.3. 視点による違い
3 分析方法:全体と部分のズレはなぜ起きるのか
3.1. 全体論と還元論
3.2. なぜ視点や原理原則に違いが生まれるのか
3.3. 従来の分析の問題点
4 言語学と人文社会科学
5 全体と部分の整合性
引用文献
索引