生成音韻論の歴史と展望
― 田中伸一教授還暦記念ハンドブック ―
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編著者:
橋本大樹 渡部直也 黄 竹佑 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2416-0
発売日:
2025年3月17日
定価:
5,720円(税込)(A5・464頁) |
内容
本書は、生成音韻論の黎明とされるSPE の前後から、最新の実験的・統計的手法に基づく音韻理論に至るまでの音韻論の歴史・進展を、時代別・テーマ別にその概要を俯瞰できるようにまとめた「百科事典的な音韻論の総覧」である。第一線で活躍する研究者たちが、音韻論に関わる13のテーマについての研究史を紐解き、その理論の意義や価値をまとめた。音声学・音韻論に携わる研究者・学生にとって有益な論考が掲載されている。
目次
第1章 音韻理論の歴史概説
田中伸一&還暦記念出版委員会
Part I 黎明期(50〜60年代):音韻論の形式理論化
第2章 弁別素性と規則に基づく音韻理論(SPE)
山田英二
Part II 反抗期(70年代〜):SPEへのアンチテーゼ
第3章 自然音韻論
上田 功
第4章 韻律音韻論・自律分節理論
クレメンス・ポッペ
Part III 繁栄期(80年代〜):普遍性と多様性の探求
第5章 素性階層理論・不完全指定理論
平山真奈美
第6章 語彙音韻論と形態インターフェイス
本間 猛
第7章 韻律階層と統語インターフェイス
時崎久夫
第8章 生成韻律論
岡崎正男
第9章 統率音韻論とエレメント理論
那須川訓也
Part IV 転換期(90年代〜):新たな統語理論への収束
第10章 最適性理論:古典的標準モデル
渡部直也
Part V 円熟期(2000年代〜):それぞれの専門分化と多極化
第11章 最適性理論:重みづけによる発展型
熊谷学而
第12章 事例基盤モデル
橋本大樹
第13章 神経基盤モデル
黄 竹佑
第14章 進化基盤モデル
田中伸一
『生成音韻論の歴史と展望』特別企画 座談会「音韻論はどこへゆくのか」