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自分の言語学
― ことばの主体性のありか ―

編著者:
廣瀬幸生 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2402-3
発売日:
2024年5月27日
定価:
5,500円(税込)(A5・376頁)
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内容

主体性のありかとしての自分を出発点とし、日英語を比較対照しながら、ことばによる自己表現の本質に迫る。話し手を、思考主体としての私的自己と伝達主体としての公的自己に解体し、言語の自己中心性のありかを突きとめる話し手解体論と、言語使用は状況把握、状況報告、対人関係の三層に分かれ、言語によって三層関係が異なるとする三層モデル論からなる。著者の長年にわたる主体性研究の全体像をわかりやすくまとめた渾身の一冊である。

目次

序章 ことばの主体性に関する意味・語用論的対照研究─話し手解体論と三層モデル論─
0.1. ことばの主体性とは
0.2. 意味・語用論的対照研究のあり方
0.3. ことばの主体性を捉える共通基盤と相対化の仕組み
0.4. 本書の構成と各章の概要


第I部 話し手解体論

第1章 話し手の解体─公的自己と私的自己─
1.1. はじめに
1.2. 「私」でない「自分」
1.3. 公的表現と私的表現
1.4. 日英語の私的自己と公的自己
1.5. 日英語の話法現象の説明
1.6. 引用節内の命令形とその解釈
1.7. 日英語の間接話法の相違点
1.8. 日英語の自由間接話法
1.9. 対事的・対人的モダリティと私的・公的表現の違い:思いと伝達のずれをどう捉えるか
追記:Goffmanによる話し手役割の解体


第2章 言語表現と公的性─他者をどれくらい意識するか─
2.1. はじめに
2.2. 小説における意識描出と心内発話
2.3. 思考動詞と心内発話
2.4. 会話・心内発話・意識描出と公的性の度合い
2.5 日本語の独り言における自称詞の選択とその意味合い
2.6. 公的自己に用いられる「自分」とその意味合い


第3章 話し手と他者の間─客体的自己と視点階層─
3.1. はじめに
3.2. 授与動詞の視点現象に見る自己・他者・「自分」
3.3. 客体的自己と人を見る視点
3.4. 状況関与者に関する視点階層
3.5. 客体的自己の二面性:自己の他者化と他者の自己化
3.6. 話者指示領域と視点階層


第4章 英語再帰代名詞の視点的用法─対比から視点へ─
4.1. はじめに
4.2. 英語再帰代名詞に見る客体的自己投影
4.3. 対比的強調から視点的用法へ
4.4. 意識性の条件は必要か
4.5. 話者指示領域における視点的用法
4.6. 英語における状況関与者の視点階


第5章 話し手から状況の主体へ─再帰的「自分」とその関連表現─
5.1. はじめに
5.2. 話者指示性から視点性を通じて再帰性へ:「自分」「おのれ」「われ」
5.3. 主体・自己メタファーと客体的自己:「自分」と-self形の違い
5.4. 二重「自分」再帰構文
5.5. 「自身」の対比的機能とその概念モデル
5.6. 再帰的用法の「おのれ」と「みずから」
5.7. 再帰的用法の「われ」
5.8. 本章の分析の理論的意味合い


第II部 三層モデル論

第6章 言語使用の三層モデル─文法と語用論の関係を捉える─
6.1. はじめに:話し手・聞き手関係の逆説性
6.2. 三層モデルの基本的な考え方
6.3. 公的自己中心の英語・私的自己中心の日本語
6.4. 日英語の無標の表現形態
6.5. 日英語の人称体系
6.6. 状況把握における自分と自分以外の情報
6.7. 情報伝達と対人関係
6.8. 英語におけるイントネーションの対人的機能
6.9. まとめ:三層モデルの方法論と三層モデルから見た日英語の特徴
6.10 補遺:公的自己中心の言語観と私的自己中心の言語観


第7章 デフォルト志向性の解除─三層関係が変わるとき─
7.1. はじめに
7.2. Mad Magazine構文
7.3. 場所句倒置構文
7.4. 英語遂行節I tell you
7.5. 語りで使用される日本語無生物主語構文
7.6. 無標の私的表現・公的表現とその使用文脈
7.7. 補遺:英語の独り言における使用文脈と表現特性


第8章 主観的把握と客観的把握─私的自己中心か公的自己中心か─
8.1. はじめに
8.2. 日英語における主体化の度合い
8.3. 状況把握における自己と他者の関係
8.4. 日本語が主観的把握を、英語が客観的把握を好む言語機能的理由
8.5. 日記英語に見られる主体化
8.6. 「教科書英語的」日本語に見られる客体化
8.7. 英語の非定形節に見られる主体化
8.8. 和歌の英訳に見られる客観的把握と主観的把握


第9章 時間のメタファーと主観性─日英語の違いを三層モデルで捉える─
9.1. はじめに
9.2. 日英語における直示的時間メタファーの比較
9.3. 三層モデルから見た主体移動型メタファー
9.4. 時間表現としての(抽象的)セッティング主語構文
9.5. 日本語における直示的時間メタファーの表現型
9.6. 補遺:時間的経験主体と出来事的経験主体・行為主体の区別


第10章 あいまいなのは日本語か、英語か?─三層モデルから見た「何を言わないか」の言語学─
10.1. はじめに
10.2. 日本語と比べた場合の英語の「非顕示性」
10.3. 文法項やその意味関係に関する日本語の非顕示性
10.4. 日英語の非顕示性パラドックス
10.5. 日英語の状況把握における言語化の度合いと方法
10.6. 英語ではなぜ間接発話行為が生じやすく、日本語では生じにくいか
10.7. 日英語の顕示性・非顕示性に関する語用論的一般化


第11章 主観の客体化─他者の思いをどのように受け止め、伝えるか─
11.1. はじめに
11.2. 日英語共通の間接話法の用法と話し手の伝達態度
11.3. 日英語の証拠的報告用法
11.4. 主観の同調的客体化における日英語の違い
11.5. 主観の非同調的客体化における日英語の違い
11.6. 主観の客体化と三層モデル

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