象の鼻から言語学
― 主語・目的語カメレオン説 ―
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編著者:
牧秀樹 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2384-2
発売日:
2023年4月21日
定価:
2,200円(税込)(A5・164頁) |
内容
本書は、三上章 (1960)『象は鼻が長い』を出発点として、言語学の問題「主語・目的語って何だ?」に取り組みます。調査の結果、日本語の主語も目的語も、「カメレオン」でした。カメレオンが周囲の色に応じて体の色を変えるように、主語も目的語もさまざまな助詞をかぶって変装しています。さらに、小・中・高の国語・英語の教科書も調査し、「主語・目的語の教科間の揺らぎ」や形容詞・副詞の謎も明らかにしていきます。
著者の牧先生による紹介ビデオ 「象の鼻から言語学 さわりだけ」
姉妹書 『誰でも言語学』 『これでも言語学』 『それでも言語学』
目次
1章 日本語の「象は鼻が長い」
三上章氏の主張の最短要約
2章 世界の言語の「象は鼻が長い」
そんなにあるの?
3章 日本語の主語の問題
主語はカメレオン
4章 日本の教科書の中の「目的語」
日本語には、目的語があるの?
5章 日本語の目的語の問題
おぬしもカメレオン!
6章 日本語の形容詞の問題
活用か環境か
7章 カメレオン発見テスト
んだってテスト・のはテスト・にへテスト・数字テスト
8章 おわりに
混乱を減らすために