十八世紀イギリス文学研究[第7号]
― 変貌する言語・文化・世界 ―
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編著者:
日本ジョンソン協会 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2372-9
発売日:
2022年7月11日
定価:
4,620円(税込)(A5・284頁) |
内容
我が国における18世紀イギリス文学研究の要石を成す日本ジョンソン協会。本書は協会が編集、出版する同シリーズ第7号である。新進気鋭の若手から学界を代表する研究者までが、18世紀のテクストを「深く堀り」、「横に繋ぎ」、「外に拓き」、縦横無尽に読み解くスリリングな論集となった。この知の饗宴にお付き合いいただく読者は、18世紀英文学という鬱蒼たる森に分け入るための最新の見取り図を、必ずや手に入れることができるだろう。
目次
第一部 テクストを深く掘る
第1章 浜辺の想念―クルーソーの垂直的冒険
服部典之
第2章『ペストの記憶』においてデフォーが描く「情報」について
福本宰之
第3章 手書き備忘録としての小説―『トリストラム・シャンディ』の擬似草稿研究
内田 勝
第4章 Senses and Sensibility: Tristram Shandy as a Narrative of Suffering
Hiroki Kubota
第5章 動物のナチュラル・ヒストリーと教育―シャーロット・スミスの『詩を紹介する会話』
川津雅江
第二部 テクストを横に繋ぐ
第6章 アンカとエメラの大西洋往還―イギリス文学における独立戦争前夜のアメリカ表象
原田範行
第7章 私欲と公益―ジョゼフ・バンクスと『ャ痘キ行紀』
川田 潤
第8章 未開の人と『感情の人』―穏健派知識人、ジェイムズ・マクファーソン、ヘンリー・マッケンジーにみるプリミティヴィズム
三原 穂
第9章 貨幣詩人の不安定な価値―古典主義からロマン主義へ
西山 徹
第三部 テクストを外に拓く
第10章 ロバート・サウジーとスコットランド近代化―『社会の進歩と展望についての対話』の一解釈
金津和美
第11章 対戦・伝統・予測―チェスと著作
鈴木実佳
第12章 メアリ・ロビンソンと肖像画家たち―名声と消費文化のはざまで
廣田美玲
第13章 コーヒーハウス公共圏を創造する―『女性の請願』におけるジェンダー的無意識
吉田直希