フレーム意味論の貢献
― 動詞とその周辺 ―
編著者:
松本 曜 小原京子 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2368-2
発売日:
2022年3月23日
定価:
3,850円(税込)(A5・248頁) |
内容
フィルモアの提唱したフレーム意味論の立場から、動詞と関わる意味論的諸問題に多面的に取り組み、新しい答えを見出す意欲作。認知言語学に関心のある学生・研究者、AI・自然言語処理研究者にとって必読の書である。
目次
序章 フレーム、フレーム意味論、フレームネット
松本 曜・小原京子
第I部 動詞の意味論
第1章 解釈述語と内容述語の主要部交替
―Run_riskフレームにかかわる英語と日本語の文構造の比較対照考察―
小原京子・長谷川葉子
第2章 複数のフレームに基づく多義語の分析―「黙る」を中心に―
籾山洋介
第3章 動詞における反義性―フレーム意味論による分析―
松本 曜
第II部 構文とイディオム
第4章 Eat one's way―構文とフレーム意味論の接点―
岩田彩志
第5章 動詞の関連事象に基づく言語分析
―「飲む」とdrinkから見る日本語と英語の結果構文―
陳 奕廷
第6章 日本語の心理動詞と心理慣用句
―フレーム意味論とフレームネットの観点から―
野中大輔
第7章 述語的な慣用的連結句から見た日本語身体部位詞とフレーム
有薗智美
第III部 動詞と名詞・オノマトペ
第8章 日本語の転成名詞に見られる小さな規則性
―「支え」「妨げ」「覆い」などに注目して―
氏家啓吾
第9章 英語における語形成へのフレーム意味論的アプローチ
―植物名詞に由来する名詞転換動詞の研究―
中嶌浩貴
第10章 オノマトペの意味のファセット性
秋田喜美