プロソディー研究の新展開
編著者:
窪薗晴夫 守本真帆 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2363-7
発売日:
2022年2月7日
定価:
4,180円(税込)(A5・304頁) |
内容
本書は、2016年に始まった国立国語研究所基幹型共同研究プロジェクト「対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法」の中の音声研究班による、日本語および琉球語のプロソディー(アクセント、イントネーション)に関する研究成果を論文集としてまとめたものである。論文集全体からプロソディー研究の最近の動向を知ることができる。
目次
第1章 式保存型接尾辞「-方」の音調形成
那須昭夫
第2章 日本語のテキストセッティングと音韻制約
田中真一
第3章 日本語ピッチレンジの社会音声学的研究
佐野真一郎・ギユモ セレスト
第4章 動詞に助詞・助動詞がついたときのアクセント再考
小川晋史
第5章 近畿方言におけるアクセント式の予測可能性
―茶色のきつねと茶色のきりん―
広瀬友紀・伊藤愛音
第6章 不定語のアクセント・イントネーション
―日本語諸方言におけるバリエーション―
佐藤久美子
第7章 天草市本渡方言における
呼びかけイントネーションの言語学的指定
松浦年男
第8章 熊本県八代市坂本町上深水方言のアクセント単位拡張現象
―名詞を左端に持つ構造を中心に―
山田高明
第9章 鹿児島方言のアクセントの弁別的特性について
窪薗晴夫
第10章 琉球祖語の韻律体系について
松森晶子
第11章 北琉球奄美喜界島方言における
動詞のアクセント単位の拡張と真偽疑問文末のプロソディー
白田理人
第12章 南琉球宮古語多良間方言における
「名詞+動詞」構造の複合名詞アクセント
セリック・ケナン、青井隼人
第13章 日本人英語学習者の弱化母音の実現について
―予備的コーパス調査―
北原真冬・田嶋圭一・米山聖子