言語におけるインターフェイス
編著者:
西原哲雄 都田青子 中村浩一郎 米倉よう子 田中真一 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2279-1
発売日:
2019年11月27日
定価:
4,180円(税込)(A5・304頁) |
内容
本書は、 開拓社叢書29『現代言語理論の最前線』(2017)をさらに発展させ、言語研究におけるインターフェイスに焦点を当てた論文集である。「統語論」「音韻論・音声学」「形態論」「意味論」「外国語教育・言語習得」の5分野を一方の軸とし、他分野とのインターフェイスを分析した最新の論考が20編収録されている。対象とする言語、現象ともに多岐に渡り、充実した内容となっている。英語学、日本語学、言語学の研究者、また、大学院生、学部生など、幅広い読者を対象としている。
目次
第I部 統語論
非格標示要素を超えての縮約
小野隆啓
軽動詞構文の移動現象 ―名詞編入と項上昇―
岸本秀樹
主要部内在関係節および相対名詞修飾節から見たインターフェイス
佐野まさき(真樹)
英語の補文内におけるトピック・フォーカス構造のカートグラフィー分析
中村浩一郎
第II部 音韻論・音声学
特殊モーラ階層の二面性 ―外来語アクセントにおける位置算定と音節量決定―
田中真一
名詞句移動における焦点の役割
西原哲雄
音韻的語彙層に潜む文法要素のインターフェース
深澤はるか・北原真冬
音韻論と障害学の接点 ―音韻発達を中心として―
都田青子
日本人の二軽音節名と性別
六川雅彦
声と社会方言(社会音声学入門)
山根典子
第III部 意味論
慣習的推意 ―インターフェースの観点から―
澤田 治
意味論と第一言語獲得のインターフェイス ―Exhaustificationの観点から―
菅原彩加・宮本陽一
ワインテイスティングにおける言語表現 ―特定のテキストを分析することから見えるもの―
吉成祐子
英語受益者受動構文をめぐる構文文法と歴史言語学の交差
米倉よう子
第IV部 形態論
ハンガリー語の名詞抱合と動詞句内の語順
江口清子
九州方言文末詞「バイ」と「タイ」の統語と形態について
長野明子・島田雅晴
右側主要部規則と語強勢の類型論
時崎久夫
日英語の複合形容詞 ―oil-richと「欲深い」の平行性―
西山國雄
第V部 外国語教育・言語習得
生成文法に基づいた第二言語獲得研究と外国語教育のインターフェイス
遊佐典昭
英語の再音節化 ―外国語教育からの示唆―
リース エイドリアン