多義動詞分析の新展開と日本語教育への応用
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編著者:
プラシャント・パルデシ 籾山洋介 砂川有里子 今井新悟 今村泰也 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2277-7
発売日:
2019年11月16日
定価:
3,960円(税込)(A5・276頁) |
内容
日本語の基本動詞はほとんどが多数の語義を有する多義動詞である。そのため、基本動詞は、日本語学習者の習得の難関となるだけでなく、日本語教師にとっても教育の難関として立ちはだかる。本論文集は、上級レベルの日本語学習者と日本語教師のための「基本動詞ハンドブック」の作成を通して、最前線の研究者によって行われた多義動詞の分析と外国語との対照研究、およびそれらの日本語教育への応用に関する成果と課題の集大成である。
目次
第I部 「基本動詞ハンドブック」の特徴
第1章 多義語の教育・学習の課題とその解決方法の一提案
―「基本動詞ハンドブック」作成・公開の取り組み―
プラシャント・パルデシ
第2章 基本動詞(多義動詞)の理解に役立つ視聴覚コンテンツ
今村泰也・高原真理・中溝朋子・夫明美・李相穆
第II部 多義語の分析
第3章 多義語分析の課題と方法
籾山洋介
第4章 多義動詞分析における付加詞要素の重要性
有薗智美
第5章 使用パターンに基づく多義動詞の語義認定
野田大志
第6章 多義動詞における中心義のずれと語義の文体的特徴
―通時的変化を背景とした共時的意味の特徴―
木下りか
第7章 動詞「入る」の多義ネットワークにおける網目の拡縮
黒田史彦
第8章 多義語「とる」の語義ネットワークについて
今里典子
第9章 「決定」の意味を表す動詞の類義語分析
―フレームに基づく日韓対照研究―
李 澤熊
第III部 日本語教育への応用
第10章 コーパスの日本語テストへの応用
今井新悟
第11章 「知る」「分かる」の類義語分析に基づく動詞類義語ハンドブックモデルの検討
高原真理・生天目知美
第12章 完了を表す複合動詞のコーパス調査
―日本語類義表現学習辞典の作成に向けて―
砂川有里子
第13章 「遊ぶ」の意味と教え方について
加藤恵梨
第14章 〈表面接着〉から広がる「かける」の多義
梶川克哉