慣用表現・変則的表現から見える英語の姿
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編著者:
住吉誠 鈴木亨 西村義樹 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2274-6
発売日:
2019年9月26日
定価:
3,850円(税込)(A5・264頁) |
内容
一般化からこぼれ落ちてしまうような「慣用」「変則」に焦点を当てることで、英語の創造的側面・多様性を浮かび上がらせることができる。この考えを共通項として、認知言語学、英語史、コーパス言語学、語用論、語彙意味論、語法文法研究といった分野の研究者が、英語の興味深い現象を縦横に論じる。本書は、英語の持つ独自の慣用・不規則への志向性を考察し、従来の言語観を問い直すものである。
目次
第I部 序 論
第1章 慣用表現・変則的表現はどう考察されてきたか
住吉 誠・鈴木 亨・西村義樹
第II部 変容する現代英語の語法
第2章 現代アメリカ英語のrumor ―Corpus of Contemporary American Englishの分析から―
家入葉子
第3章 「懸念」を表すfearについて
五十嵐海理
第4章 句読法から語用論標識へ ―Periodの談話機能の発達と今後のアメリカ英語について―
柴崎礼士郎
第5章 動詞のパタンに見られる変則性
住吉 誠
第III部 慣用表現の成立と文法
第6章 慣用表現 "if X is any indication [guide]" について
平沢慎也
第7章 使用基盤モデルから見たmake / let使役構文
西村義樹
第8章 結果構文の強意読みと慣用表現
都築雅子
第9章 断定のモダリティ表現 "it is that" の特性
八木克正
第IV部 構文の意味と慣用の拡がり
第10章 three brothers and sistersの不思議
小早川 暁
第11章 活動動詞を含む属性評価文の拡張と両義的解釈
鈴木 亨
第V部 言語使用における慣用と変則
第12章 コーパス解析に基づくテキストジャンルと名詞の用法の関係性
後藤一章
第13章 フィクションのテンスとダイクシス
内田聖二