英文法の心理
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編著者:
中右 実 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2265-4
発売日:
2018年12月7日
定価:
3,520円(税込)(A5・312頁) |
内容
長年にわたる英語研究の中で著者は、日本語と英語では〈道具〉と〈位置〉の理解の仕方が大きくずれるという事実に気づかされた。日英語は〈状況把握の仕方〉が違うのではないか。日英語は外的現実をどのように切り分けるのか。そもそも何が同じで何が違うのか。接点と分岐点は何か。従来の教科書英文法とは全く趣を異にする、首尾一貫した論法と実証の手順を踏まえた〈新英文法研究法〉を提唱する。
目次
第I部 日英比較
日英語は現実をどのように切り分けるか
第1章 序 説
第2章 日英語の〈道具〉と〈位置〉の見立て
第3章 英語は〈位置優位〉の言語
第II部 英語特論
英語の特異事例を探究する
第4章 空間認知と位置前置詞
第5章 同位空間のat ―理想的意味から多様な用法へ―
第6章 in the streetとon the street ―前置詞選択は英米語用法の差か―
第7章 〈道具〉はいつ主語になれるか
第8章 自動詞+前置詞は他動詞か ―目標指向動詞を中心に―
第9章 空間前置詞の時間用法
第10章 乗り物をめぐる見立ての論理
第III部 応用問題
英語母語話者の〈構文意識〉を査定する
第11章 構文意識の揺れ
第12章 usingを用いる被験者の実態
第13章 事例研究1―on roller skates構文―
第14章 事例研究2 ―経験と行為のcatch構文―
第15章 事例研究3 ―hide構文―
第16章 事例研究4 ―二つのwipe構文―
第17章 事例研究5 ―もうひとつのwipe構文―