「の」の文化ほか
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編著者:
栗原裕 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2164-0
発売日:
2011年10月1日
定価:
2,706円(税込)(四六・276頁) |
内容
「のです」の生態、5-7の生理、韻律論の基礎、声の幻想、物語の母にかんする覚え書き、文学の言語、叙事的フィクションの論理、表現学を考える、等の試論集。
目次
I 「の」の文化ほか
一 「の」の文化
二 声の幻想、幻想の声
1 T・S・エリオットと詩歌の声
2 ブース、ジュネットと物語の声
3 態すなわち文法の声
三 英詩韻律論の基礎のためのノート
1 麻布・青山・六本木
2 五七調長歌謡と七五調長歌謡
3 A red, red rose
4 Break, break, break
5 無音の弱音節の機能
四 母の神話―シェイクスピア悲劇の構図
五 幻想のなかの女性
1 批評を楽しむ
2 「金髪型」と「黒髪型」
3 幻想のなかの女性
六 物語の母にかんする覚え書き
七 謎から諺へ
II 文学の言語
一 日常の言語と文学の言語
二 叙事的フィクションの論理
1 小説文の特徴
2 人称、時称、空称
3 エンパシー
三 テクストの視線・聴線・思考線
四 物語の論理
五 フィクションの自立
六 フィクションの一つの文脈
III 文学批評論
一 創作者論の発生
1 創作者への牽引
2 イギリス文学批評史の場合
3 認識のプロセス
二 アフェクティヴ・クリティシズム―スタンレー・フィッシュ
1 第三階級の登場
2 ニュー・クリティシズムを脱ける
3 テクストに反応する読者
4 テクストを生成する読者
5 すべてを決定する解釈共同体
6 解釈共同体の陥穽
三 フィッシュの「解釈共同体」の問題
四 読者論的批評の彼方
五 表現学を考える
1 精神の自由
2 制度としての表現
あとがき
初出一覧