統語論の新展開と日本語研究
― 命題を超えて ―
編著者:
長谷川信子 (編)
ISBNコード:
978-4-7589-2158-9
発売日:
2010年11月13日
定価:
5,720円(税込)(A5・400頁) |
内容
主題、取り立て、焦点、終助詞、かき混ぜ、省略、モダリティ、話し手の視点、など、日本語には、発話行為や情報構造と関わる現象が豊富でかつ特徴的である。やっと統語論がそれらを取り込むことができるようになってきた。日本語からの知見と分析こそが、今後の理論の発展の方向を決定し進展させる。国内外の生成文法学者による画期的な論文集。
目次
はしがき
序章 文の機能と統語構造:日本語統語研究からの貢献 長谷川 信子
第1章 CP領域からの空主語の認可 長谷川 信子
第2章 終助詞のカートグラフィー 遠藤 喜雄
第3章 日本語疑問文における補文標識の選択とCP領域の構造 桑原 和生
第4章 一致素性のある言語とない言語の統合 宮川 繁
第5章 とりたて詞の多重生起と併合関係 佐野 まさき
第6章 日本語におけるかき混ぜ規則・主題化と情報構造 青柳 宏
第7章 統語,情報構造,一般認知能力 奥 聡
第8章 日本語の焦点に関する主文現象 北川 善久
第9章 発話行為と対照主題 富岡 諭
第10章 節のLeft Periphery(左端部)構造の精緻化に向けて Luigi Rizzi(長谷部 郁子(翻訳))
索引
執筆者紹介