図を用いた教育方法に関する心理学的研究
― 外国語の文章理解における探索的効率性 ―
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編著者:
鈴木明夫 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2148-0
発売日:
2009年11月24日
定価:
3,080円(税込)(A5・176頁) |
内容
母語に比べ外国語の読解には大きな認知的負荷がかかるが、読解を補助する方法の一つに図解がある。読み手が必要な情報を同時提示できるという図解の特性により、読み手が情報を探索する際の効率が向上し、結果として認知的負荷が軽減されることが明らかになっている。本書では日本人にとって外国語である英語で書かれた文を読解する際に探索的効率性を向上させる図解が果たす役割について6つの心理学的実験により検証した。
目次
はじめに
第1章 本研究の背景と目的
第1節 母語と外国語における読解活動
第2節 学習者の文章理解を補助促進する方法
2.1 学習者の読解過程を方向付ける補助の方法
2.2 文章に補助材料を付加する方法
2.3 本研究が対象とする補助の方法
第3節 文章理解を補助する図解
3.1 図解はどのような機能を持つのか?
3.2 図解はどのような学習者に有効か?
3.3 図解はどうして文章理解を促進するのか?
第4節 本研究の目的
第5節 本研究の構成
第2章 文章全体の理解を補助促進する図解の効果
第1節 第2章の目的
第2節 研究1:図解が果たす文章理解促進の効果
第3節 研究2:図解と探索的効率性との関係
第4節 研究3:学習者の図解作成が読解方略に及ぼす影響
第5節 第2章のまとめ
第3章 統語要素の図的提示の効果
第1節 第3章の目的
第2節 研究4:統語要素の図的提示の効果
第3節 研究5:統語要素の図的提示と探索的効率性との関係
第4節 研究6:学習者による統語要素の図的配置変換
第5節 第3章のまとめ
第4章 総合的考察
第1節 研究課題要約と教育的示唆
第2節 図を用いた教育方法の授業実践
第3節 今後の研究課題
引用文献
資料
索引