英語の改良を夢みたイギリス人たち
― 綴り字改革運動史1834-1975 ―
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編著者:
山口美知代 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-2141-1
発売日:
2009年6月5日
定価:
4,840円(税込)(A5・416頁) |
内容
英語の綴り字は、ネイティブ話者にとっても覚えにくい厄介なものである。これに不満を抱き、もっと規則的なものに改良しようとした綴り字改革論者(スペリング・リフォーマー)は、いつの時代にも現れた。19-20世紀の綴り字改革論者たちは、「初等教育効率化のため」、「科学的音声言語研究のため」、「国際語としての英語の地位を確立するため」とそれぞれの目的をかかげながら、試行錯誤を重ねた。本書では、教育行政文書、OED編纂者たちの手紙、帝国教育会議議事録などをもとに、その姿を描きだす。英語グローバリゼーションが進行する今日敢えて、英語改良計画の言語文化史を明らかにし、そこに映し出された自意識とコンプレックスの意味を問う。