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開拓社叢書17
言語現象とことばのメカニズム
― 日英語対照研究への機能論的アプローチ ―

編著者:
安武知子 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-1812-1
発売日:
2007年6月15日
定価:
3,190円(税込)(A5・272頁)
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内容

英語と日本語にみられる言語現象のうち、類表示、属性表示、数標示システム、個体認定、副陳述などに関わる表現形式について、機能論的観点から論じ、言語構造と言語運用の普遍性と多様性を考究。さらに、異言語間のコミュニケーションという視点から、会話スタイル、メタメッセージ、ポライトネス等の概念を概観し、談話表現のもつ多彩な機能にも論及。日英語の共通点と相違点についてのより深い理解に役立つ対照言語学研究。

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目次

はしがき

第I部 名詞の形態と意味
第1章 類表示と個体指示
1. 日本語における数概念の欠如
2. 英語のはだか名詞
3. 他言語におけるはだか名詞
4. 具体的指示と一般的指示
5. 抽象と具体の両面性
6. 数標示機能
7. 類表示機能と非指示性
8. おわりに

第2章 はだか名詞の意味語用論
1. 二重身分性と再分類化
2. 形態と文法上の地位
 2.1. 形態
 2.2. 文法上の地位
3. 属性抽出表示
 3.1. 非指示性
 3.2. 融合
4. 類表示と対比的含意
 4.1. 類表示(下位範疇化)
 4.2. 対比的含意
5. おわりに

第3章 名詞の選択と属性表示
1. 意味の場と一般化のレベル
2. 意味と指示
3. 定性
 3.1. 定存在物のコード化
 3.2. 不定存在のコード化
4. 感情的意味合いの負荷
5. おわりに

第II部 数標示と代名詞類
第4章 個体認定と文法上の数
1. はじめに
2. 英語における文法上の数
3. 日本語のはだか名詞
4. 個体認定と可算性
5. 有界名詞句と非有界名詞句
6. 数標示手段としての数類別詞と部分詞構文
7. おわりに

第5章 直示詞の機能—個体認定と参与者志向—
1. はじめに
2. 個体認定機能
3. 談話参与者志向と近接/遠方の対立
4. パラメトリックな変異
 4.1. 英語の体系
 4.2. 日本語の体系
 4.3. 朝鮮語の体系
 4.4. ラテン語とスペイン語の体系
5. 空間,談話,心象
6. 語用論的効果
7. 日英比較
8. おわりに

第6章 不定代名詞類の意味と談話機能
1. はじめに
2. 考察対象
3. Haspelmathによる先行研究
4. 談話上の地位
5. 認知ファイルと二種類の不定性
6. 内在極性の不在
7. 個体のアイデンティティー
8. おわりに

第III部 副陳述
第7章 副陳述—主陳述と共に伝達されるもう一つの意味—
1. はじめに
2. 英語における副陳述
3. 焦点副詞
4. 結果構文
5. 範囲限定機能
6. 結果項構文
7. 使役移動構文
8. 語彙的限定
9. 二重目的語構文
10. 受け身文
11. おわりに

第8章 概念化様式と統語のインターフェース—英語の他動句動詞構文—
1. はじめに
2. 行為志向 vs. 結果志向
3. 類似構造
4. 副陳述の存在
5. 目的語名詞の認知上のステータスと志向の中和
 5.1. 新情報を担う長い目的語
 5.2. 強勢のない代名詞目的語
 5.3. 目的語が一般的な事物を指す名詞の場合
 5.4. 受け身構文
6. 抽象名詞メタファーの場合
7. 概念化の様式
8. おわりに

第IV部 異文化間の言語コミュニケーション
第9章 言語と文化の複合メタメッセージ—異文化間の談話語用論—
1. はじめに
2. メタメッセージと関連概念
 2.1. メタメッセージとは何か
 2.2. 関連概念
3. メタメッセージの種類と内容
 3.1. メタメッセージのいろいろ
 3.2. ことばによるものとことばによらないもの
 3.3. 意識的なものと無意識的なもの
 3.4. メタメッセージの内容
4. 会話スタイル
 4.1. 会話スタイルとは
 4.2. 慣習化された会話スタイル
 4.3. 個人的な会話スタイル
 4.4. 個別言語特有の会話スタイル
5. 異文化間のコミュニケーション
 5.1. 異文化コミュニケーションにおける誤解
 5.2. ポライトネス体系の相違
 5.3. 日本とアメリカの会話スタイルの違い
6. 間接性とポライトネス
 6.1. 間接性
 6.2. ポライトネスという複合メタメッセージ
7. 新しい展望
8. おわりに

第10章 異言語間のコミュニケーション—言語と認知の多様性と普遍性—
1. はじめに
2. 言語の普遍的側面
3. 多様性
4. ことばの壁
5. 言語に反映された民族文化的価値観
6. 会話スタイルとレトリックの違い
7. 一般論とステレオタイプ
8. 聞き手の役割と「バカの壁」
9. おわりに

参考文献
索引
初出掲載誌一覧

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