「英文法大事典」シリーズ9
情報構造と照応表現

編著者： Rodney Huddleston　Geoffrey K. Pullum　（著）　畠山雄二 （編集委員長）　藤田耕司　長谷川信子　竹沢幸一 （監訳）　保坂道雄　吉良文孝　塚本　聡　一條祐哉　佐藤健児　小澤賢司（訳） ISBNコード： 978-4-7589-1369-0 発売日： 2020年10月25日 定価： 5,060円（税込）（Ａ５・464頁）

内容

言語の構造には文法構造と情報構造の2つの側面がある。従来の英語教育では前者に重きをおいた議論が多く、He bought a book yesterday.を受動態にした場合の不自然さを説明することが難しい。本巻は、まさにこうした点に切り込む考察が行われる。第I部では語順、存在文、分裂文、受動態等が、第II部では代名詞、指示詞、省略等の現象がテーマとなる。新たな視点に立つ文法書として、その真価を享受していただきたい。

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目次

第I部　情報パッケージ
Gregory Ward, Betty Birner and Rodney Huddleston

第1章　統語的概観
第2章　情報パッケージ：概念と一般規則
第3章　補部前置
第4章　後置
第5章　主語・依存要素倒置
第6章　存在文と提示文
第7章　外置
第8章　転移
第9章　分裂文
第10章　受動態

第II部　直示と照応
Lesley Stirling and Rodney Huddleston

第1章　はじめに
第2章　人称代名詞
第3章　再帰代名詞
第4章　相互代名詞
第5章　指示詞
第6章　その他のタイプの縮約名詞句：小名詞句代用形、融合主要部、および省略
第7章　縮約された動詞句・節と関連構文
第8章　比較
第9章　空間的位置と位置変化
第10章　時の直示と照応