ブックレット言語心理学概説
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編著者:
西原哲雄 鈴木渉 (著)
ISBNコード:
978-4-7589-1343-0
発売日:
2023年4月7日
定価:
1,540円(税込)(四六判・120頁) |
内容
本書は人間のことばの習得と脳などとの関わりについて取り扱う「言語心理学」という研究分野について、コンパクトに概説したものである。全6章から構成されており、前半の3章では、主に母語習得について概観し、後半の3章では主に第二言語習得について概観をしている。様々な言語学の分野の観点や視点から、言語習得という人間の基本的本能と言われる内容に関して解説を簡潔に行っており、よりダイナミックな内容となっている。
目次
第1章 音声・音韻の獲得と喪失
1.1. 音声学・音韻論とは何か
1.2. 音声・音素の獲得とは
1.3. 臨界期仮説(Critical Period Hypothesis)について
1.4. 言語の音節構造
1.5. 言語のリズムの構造
1.6. 失語症患者の音喪失
1.7. 言語音声の知覚とマガーク効果
1.8. 休止の役割
1.9. まとめ
第2章 語彙の獲得・喪失と生物言語学
2.1. 語彙習得とは何か
2.2. 語彙習得に関する基本概念
2.3. 心的辞書の役割について
2.4. 弁別素性と語彙の喪失について
2.5. 生物言語学
2.6. まとめ
第3章 統語・意味の獲得
3.1. 統語論の情報処理について
3.2. 文理解の意味と認知
3.3. まとめ
第4章 第二言語習得のプロセス
4.1. 用語の整理
4.2. 臨界期仮説
4.3. 音声の習得
4.4. 語彙の習得
4.5. 文法形態素の習得順序
4.6. 統語の習得順序
4.7. まとめ
第5章 第二言語習得理論
5.1. 習慣形成
5.2. インプット、インタラクション、アウトプット
5.3. 自動化
5.4. 社会文化理論
5.5. 用法基盤理論
5.6. まとめ
第6章 第二言語習得の個人差
6.1. 動機づけ
6.2. Willingness to Communicate(WTC)
6.3. 言語不安
6.4. まとめ